日揮ホールディングスの強み・弱みとビジネスモデルにっきほーるでぃんぐす
LNGプラントの世界的名門。図面から完成まで巨大設備を丸ごと請け負う。
ビジネスモデル:プラントEPC / 業界:不動産・建設
- 日揮ホールディングスとは石油・ガス・LNG(液化天然ガス)などのプラントの計画、設計(E)、調達(P)、建設(C)、試運転までを一括で請け負うEPC事業を中核とするエンジニアリング会社グループの持株会社です。
- 強みLNGの実績が次を呼ぶ・EPCという仕事・エネルギー転換への布石
- 弱み・課題大型プラントは工期が長く、資材高騰や工事遅延で採算が悪化するリスクを抱えるプロジェクト型ビジネスです。
- ライバル大和ハウス工業・三井不動産・東急不動産ホールディングス・積水ハウス
日揮ホールディングスとは?どうやって儲けている会社か(一言で言うと)
プラントエンジニアリングの世界大手なんだ。LNG(液化天然ガス)プラントの建設で世界的な実績を持ち、設計(E)・調達(P)・建設(C)を丸ごと請け負うEPCが本業。1つの案件が数千億円規模になることもある巨大プロジェクトビジネスだよ。国内では医薬品工場や病院など、さらに水素やSAF(持続可能な航空燃料)といった脱炭素の案件にも領域を広げ、触媒などの機能材製造も安定収益として持っているんだ。
「プラントEPC」の型とは発注者から工事・設備を受注し、完成させて対価を得る型。受注残(これから作る分)が将来の売上の目安になります。
日揮ホールディングスの儲け方の流れ(図解を文章で)
- エネルギー企業・産ガス国にLNGプラントを建設・引き渡しし、契約代金(数年分割)を受け取る
- 製薬会社などに医薬品工場など国内EPCを届け、代金を受け取る
- 機器メーカー・建設会社に調達・外注費を支払い、機器・施工を仕入れる
お金の入口エネルギー企業・産ガス国からの契約代金(数年分割)、製薬会社などからの代金お金の出口機器メーカー・建設会社への調達・外注費
日揮ホールディングスの強み — 就活生が押さえたい3つのポイント
日揮ホールディングスの強みは、「LNGの実績が次を呼ぶ」「EPCという仕事」「エネルギー転換への布石」の3つです。
強み1:LNGの実績が次を呼ぶ
世界各地の大型LNGプラントを手がけてきた実績そのものが信用となり、次の受注につながるんだ。
強み2:EPCという仕事
設計から建設まで数年がかりの巨大プロジェクトをまとめ上げる。マネジメント力こそが商品なんだよ。
強み3:エネルギー転換への布石
水素・アンモニア・SAFなど脱炭素の案件へ、これまでのプラント技術を展開しているよ。
日揮ホールディングスの弱み・課題 — あえて語れると差がつく
大型プラントは工期が長く、資材高騰や工事遅延で採算が悪化するリスクを抱えるプロジェクト型ビジネスです。受注の波で業績が振れやすく、脱炭素の進展は主力のエネルギー案件の構成を変えつつあります。
弱みを「知らない」のは危険ですが、理解した上で、それでも志望する理由まで語れれば強力な志望動機になります。逆質問の材料にもどうぞ。
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日揮ホールディングスのビジネスモデル図解 — お金とモノの流れ
図解をテキストで読む
- 日揮HD → エネルギー企業・産ガス国:LNGプラントを建設・引き渡し(モノ・商品)
- エネルギー企業・産ガス国 → 日揮HD:契約代金(数年分割)(お金)
- 日揮HD → 製薬会社など:医薬品工場など国内EPC(モノ・商品)
- 製薬会社など → 日揮HD:代金(お金)
- 機器メーカー・建設会社 → 日揮HD:機器・施工(モノ・商品)
- 日揮HD → 機器メーカー・建設会社:調達・外注費(お金)
日揮ホールディングスのビジネスモデル解説 — 誰に・何を・どう儲けるか
誰に、どう届けているか
顧客は海外のエネルギー企業や産油・産ガス国の国営会社、国内の製薬・化学・食品メーカーや自治体などで、LNG(液化天然ガス)・石油精製・化学などのプラントや医薬品工場、環境施設を発注します。2026年3月期の受注高約4,781億円は海外が約56.8%、国内が約43.2%でした。案件は入札や指名で獲得し、1件が数千億円規模になることもあります。機能材製造事業では石油精製触媒などをアジアを中心とした製油所や化学会社に販売します。
選ばれる理由(提供価値)
選ばれる理由は、LNGプラントで積み上げた設計・調達・建設(EPC)を丸ごと請け負える遂行力と実績です。2026年3月期はモザンビーク向け浮体式LNG設備の先行業務契約やインドネシア向けLNGプラントの基本設計を受注し、国内では製油所・化学プラントの保全・改修工事、SAF(持続可能な航空燃料)や水素関連の案件に取り組みました。発注者にとって、巨大設備を工期と予算の中で完成させられる会社は世界でも限られます。
収益源と課金の仕組み
2026年3月期の売上約7,453億円は、総合エンジニアリング事業約6,796億円(約91%)、触媒などの機能材製造事業約570億円、コンサルティング・造水などその他約122億円です。EPCの収入は数年に及ぶ工事の進み具合に応じて計上され、契約時に受注高、年度末に受注残高(約1兆1,666億円、2026年3月期末)として先の売上が見えます。セグメント利益は総合エンジニアリングが約336億円(利益率約5%)、機能材が約77億円(約13%)で、営業利益は約354億円でした。
コスト構造 — 何にお金がかかるか
最大の費用は機器・資材の調達費と現地の建設会社への外注費で、設計者などの人件費が続きます。契約は一括請負が多いため、資材高騰や工事遅延の負担を自社で抱えやすく、2026年3月期は複数の海外大型案件が完工し採算が改善して営業利益が黒字に戻りました。中東での案件では情勢悪化に伴う退避対応も費用と工程に影響しました。機能材製造は原料費と工場の製造費が中心です。
儲かり続ける理由(競争優位)
儲かり続ける理由は、LNGプラントの実績が次の受注を呼ぶ「実績の連鎖」にあります。発注者は失敗の許されない巨大投資を任せる相手に、完成させた実績を求めるため、参入は困難です。2026年3月期末の受注残高約1兆1,666億円は今後数年の売上の土台です。触媒などの機能材製造事業はセグメント利益率約13%と、工事の波に左右されない安定収益の柱になっています。水素・SAF・CCSなど脱炭素分野への布石も、エネルギー転換後の需要を取り込む準備です。
業界内での立ち位置
同じエンジニアリング会社でも、千代田化工建設や東洋エンジニアリングと同じくEPCを本業としながら、日揮は海外EPCの日揮グローバルと国内EPCの日揮に分け、さらに触媒などの機能材製造(売上の約8%、2026年3月期)を第二の柱として持つのが型の特徴です。鹿島や大林組などのゼネコンが建物・土木の施工で稼ぐのに対し、日揮はプロセス設計から機器調達まで含めた「設備を完成させる知的な請負」で、売上に対する利益率は約5%と薄い一方、受注残が数年先まで見える構造です。
日揮ホールディングスの会社概要(設立・本社・従業員数・売上高)
| 設立 | 1928年10月 |
|---|---|
| 本社 | 神奈川県横浜市西区 |
| 従業員数 | 約8,154人(連結・2026年3月末) |
| 売上高 | 約7,453億円(2026年3月期) |
| 利益 | 営業利益 約354億円(2026年3月期) |
| 上場 | 東証プライム(1963) |
| 平均年間給与 | 約974万円(2026年3月期・持株会社単体) |
| 平均年齢 | 44.6歳(2026年3月期・持株会社単体) |
| 平均勤続年数 | 12.8年(2026年3月期・持株会社単体) |
| 初任給 | 学士 約30万円・修士 約33万円・博士 約36万円(公式採用サイト) |
| 新卒採用数 | 新卒採用 約145人(2026年度・技術系131人+文系14人) |
数字の基準: 2026年3月期 決算短信・会社概要。連結/単体・時点は各行の表記のとおり。最新値は出典でご確認ください。
日揮ホールディングスの事業内容 — 何を誰に売っている会社か
石油・ガス・LNG(液化天然ガス)などのプラントの計画、設計(E)、調達(P)、建設(C)、試運転までを一括で請け負うEPC事業を中核とするエンジニアリング会社グループの持株会社です。海外EPCは日揮グローバル、国内EPCは日揮が担い、2026年3月期の売上高約7,453億円のうち総合エンジニアリング事業が約6,796億円、触媒やナノ粒子、電子材料・セラミックスなどを製造する機能材製造事業が約570億円、コンサルティングや造水などのその他が約87億円です。大型プロジェクトを国内外で遂行しており、エネルギートランジション、ヘルスケア・ライフサイエンス、資源循環、産業・都市インフラを事業領域として掲げています。
日揮ホールディングスの収益構造(ざっくり構成)
- 海外EPC(エネルギープラントなど):約55%(LNGなど大型案件)
- 国内EPC(医薬品工場・環境など):約35%
- 機能材(触媒など):約10%(安定収益の第二の柱)
日揮ホールディングスの将来性は? — 成長ドライバーとリスク
成長ドライバーは上で見た強み(LNGの実績が次を呼ぶ、EPCという仕事、エネルギー転換への布石)。リスク要因は「弱み・課題」で挙げた通りです。将来性は良い面だけで語らず、強みと弱みの両面から判断できると、面接でも一段深い企業理解として伝わります。
日揮ホールディングスの社風・求める人物像
グループのPurposeは「“人と地球”の健康は密接に関係しており、この2つを追求していくことで、豊かな未来を創っていく」です。Valuesとして「4つのちから」(挑戦・創造・結集・完遂)と「2つの誓い」(すべての人を尊重し安全を優先する「尊重」、高い倫理観を持って行動する「誠実」)を掲げ、新卒採用サイトのコンセプトは「未来を描く、創造者であれ」です。
社風は「合う・合わない」を測る材料であり、面接では自分の経験と会社の価値観の接点を1つ言えれば十分です。公式の行動指針や採用メッセージの言葉を、自分の言葉で言い換えて使ってください。
日揮ホールディングスの働き方・選考フロー(勤務地・研修・ES・面接)
新卒採用は日揮ホールディングス、日揮グローバル(海外EPC)、日揮(国内EPC)の3社で行い、技術系総合職(プロセス・制御・配管・機器・土木・建築・電気・システムなどの設計、調達、建設管理、プロジェクトマネジメントなど)と文系総合職(人事、経理、財務、法務、契約、広報など)に分かれます。勤務地は横浜本社、海外事務所・現地法人、国内外の建設現場で、フレックスタイム制(コアタイム10:00~15:00)です。
選考フローは、エントリー→WEBセミナー・会社紹介イベント→エントリーシートおよび適性検査→ジョブマッチングおよび面接(複数回)→内々定です。技術系は専攻に応じた職種のマッチングがあるため、自分の専門をどのプロジェクトの工程で活かしたいかを整理しておくとよいでしょう。
選考の日程・応募条件は年度で変わります。エントリー前に必ず公式採用サイト(出典参照)で最新情報を確認してください。
日揮ホールディングスの面接対策 — 入社理由・志望動機の語り方
プラント業界は「受注型・プロジェクト型ビジネス」の代表。案件の波と採算管理という業界特有の構造を語れると強いよ。
入社理由(志望動機)は、上の強み(例:LNGの実績が次を呼ぶ)への共感を起点に組み立て、弱み・課題を理解した上で「それでも日揮ホールディングスを選ぶ理由」まで添えると説得力が出ます。
日揮ホールディングスの志望動機の例(型)
日揮ホールディングスのライバル・競合企業
大和ハウス工業三井不動産東急不動産ホールディングス積水ハウス鹿島建設
「なぜ競合ではなく日揮ホールディングスなのか」をビジネスモデルの違いから言語化しておくと、志望動機に説得力が出ます。
日揮ホールディングスのよくある質問
日揮ホールディングスの強みは?
「LNGの実績が次を呼ぶ」「EPCという仕事」「エネルギー転換への布石」の3つです。世界各地の大型LNGプラントを手がけてきた実績そのものが信用となり、次の受注につながるんだ。設計から建設まで数年がかりの巨大プロジェクトをまとめ上げる。水素・アンモニア・SAFなど脱炭素の案件へ、これまでのプラント技術を展開しているよ。
日揮ホールディングスの弱み・課題は?
大型プラントは工期が長く、資材高騰や工事遅延で採算が悪化するリスクを抱えるプロジェクト型ビジネスです。受注の波で業績が振れやすく、脱炭素の進展は主力のエネルギー案件の構成を変えつつあります。
日揮ホールディングスの入社理由(志望動機)はどう作る?
日揮ホールディングスならではの強み(LNGの実績が次を呼ぶ、EPCという仕事、エネルギー転換への布石など)への共感を起点に、弱み・課題を理解した上で「それでも選ぶ理由」まで語ると説得力が出ます。
日揮ホールディングスの従業員数・売上高は?
従業員数は約8,154人(連結・2026年3月末)、売上高は約7,453億円(2026年3月期)です(2026年3月期 決算短信・会社概要ベース。詳細は本ページの会社概要と出典をご覧ください)。
日揮ホールディングスの社風・求める人物像は?
グループのPurposeは「“人と地球”の健康は密接に関係しており、この2つを追求していくことで、豊かな未来を創っていく」です。 詳しくは本ページの「社風・求める人物像」で解説しています。
日揮ホールディングスの選考フローは?
選考フローは、エントリー→WEBセミナー・会社紹介イベント→エントリーシートおよび適性検査→ジョブマッチングおよび面接(複数回)→内々定です。 最新の日程・応募条件は公式採用サイトをご確認ください。
出典・参考(一次情報)
会社概要の数字は上記の公式資料から転記しています(基準: 2026年3月期 決算短信・会社概要)。ビジネスモデル解説の数字の基準: 2026年3月期 決算短信。強み・弱み・面接対策は当サイトの編集部による解説です。最終更新: 2026-09-29
※学習用に簡略化した内容で、数字はおおよそのイメージです。最新・正確な情報は各社の公式IR・採用ページをご確認ください。