鹿島建設の強み・弱みとビジネスモデルかじまけんせつ
超高層もダムもリニアも。「土木と建築の総合力」のスーパーゼネコン。
ビジネスモデル:スーパーゼネコン / 業界:不動産・建設
- 鹿島建設とは土木・建築の建設工事を請け負うスーパーゼネコンの一角で、発注者から工事を受注し、多くの専門工事会社をまとめて完成させるプロジェクトマネジメントが本業です。
- 強み本質は「まとめ役」・人手不足と建設DX
- 弱み・課題建設業共通の人手不足と資材高が採算を圧迫します。
- ライバル三菱地所・竹中工務店・大和ハウス工業・住友不動産
鹿島建設とは?どうやって儲けている会社か(一言で言うと)
日本初の超高層ビル(霞が関ビル)を建てたスーパーゼネコンの一角。ゼネコンの本業は「受注産業」で、発注者から工事を請け負い、多くの専門工事会社(下請け)をまとめ上げて完成させるプロジェクトマネジメントなんだ。最近は開発(自社で不動産投資)や海外、再エネ工事も強化しているよ。
「スーパーゼネコン」の型とは発注者から工事・設備を受注し、完成させて対価を得る型。受注残(これから作る分)が将来の売上の目安になります。
鹿島建設の儲け方の流れ(図解を文章で)
- 専門工事会社に工事発注・工程管理を支払い、専門施工力を受ける
- 発注者に超高層・ダム・工場を完成し、工事代金(受注産業)・受注残=将来の売上を得る
お金の入口発注者からの工事代金(受注産業)お金の出口専門工事会社への工事発注・工程管理
鹿島建設の強み — 就活生が押さえたい2つのポイント
鹿島建設の強みは、「本質は「まとめ役」」「人手不足と建設DX」の2つです。
強み1:本質は「まとめ役」
自社で全部作るのではなく、数百社の職人を束ねる。ゼネコンの価値は統合マネジメント力なんだ。
強み2:人手不足と建設DX
職人の高齢化は業界最大の課題。自動化施工・ロボット化への投資が競争の焦点だよ。
鹿島建設の弱み・課題 — あえて語れると差がつく
建設業共通の人手不足と資材高が採算を圧迫します。大型案件は工期が長く、受注時の想定が狂うリスクを常に抱えます。
弱みを「知らない」のは危険ですが、理解した上で、それでも志望する理由まで語れれば強力な志望動機になります。逆質問の材料にもどうぞ。
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鹿島建設のビジネスモデル図解 — お金とモノの流れ
図解をテキストで読む
- 鹿島建設 → 専門工事会社:工事発注・工程管理(お金)
- 専門工事会社 → 鹿島建設:専門施工力(サービス・価値)
- 発注者 → 鹿島建設:工事代金(受注産業)(お金)
- 鹿島建設 → 発注者:超高層・ダム・工場を完成(モノ・商品)
- 発注者 → 鹿島建設:受注残=将来の売上(情報・データ)
鹿島建設のビジネスモデル解説 — 誰に・何を・どう儲けるか
誰に、どう届けているか
顧客は、オフィスや工場・物流施設・データセンターを建てる民間企業、ダムやトンネル・鉄道などを発注する国や自治体などの公共機関、海外(米国など)の建設・開発案件の発注者です。営業担当や設計部門が発注者と直接向き合い、入札や設計提案で受注します。2025年度の連結売上約3兆672億円のうち建設事業が約2兆6,786億円、開発事業等が約3,885億円で、単体では建築約1兆1,829億円、土木約4,307億円と建築の比重が大きくなっています。
選ばれる理由(提供価値)
選ばれる理由は、日本初の超高層ビルからダム、リニアまで手がけてきた技術力と、多数の専門工事会社を束ねて工期・品質・安全を守るプロジェクトマネジメント力です。半導体工場やデータセンターのように短工期で複雑な建物、大深度のトンネルのように高度な土木技術が要る案件で選ばれます。2025年度の単体の売上総利益率は土木約24.6%、建設事業全体で約15.2%と、難しい工事を採算に乗せる力が数字に出ています。
収益源と課金の仕組み
収入は工事の請負代金が中心で、契約後に工事の進み具合に応じて売上を計上し、竣工まで数年かけて回収します。2025年度の売上約3兆672億円のうち建設事業が約87%、開発事業等(不動産の開発・売却・賃貸)が約13%でした。開発事業は物件の売却益と賃料が収入で、米国の流通倉庫開発では複数物件の売却が利益に貢献しています。営業利益は約2,407億円(売上高営業利益率約7.8%)で、単体の建設事業の売上総利益約2,453億円が利益の柱です。
コスト構造 — 何にお金がかかるか
費用の大半は専門工事会社への外注費と資材費で、ゼネコンは自社で職人を多く抱えず、工事ごとに協力会社を組織します。そのため資機材価格と労務費の上昇が原価に直結し、2025年度も資機材価格や金利の動向が注視事項として挙げられました。設計・施工管理を担う社員の人件費、技術研究所などの研究開発費も費用です。開発事業では土地取得と建物の建設費を先に投じ、売却や賃料で回収するため金利負担がかかります。
儲かり続ける理由(競争優位)
儲かり続ける理由は、大規模で難しい工事を任せられる実績と技術の蓄積にあります。超高層・ダム・リニアといった案件は失敗のコストが大きく、発注者は実績のある少数の会社にしか頼めません。2025年度は単体の土木事業で売上総利益率約24.6%と、技術力が採算に直結しました。加えて開発事業を自社で行い、国内外の物件売却益で建設事業の波を補う二本立てになっています。専門工事会社との長年の協力関係と施工キャパシティも、短期間では築けない資産です。
業界内での立ち位置
同じスーパーゼネコンでも、大林組が北米の現地企業を通じて海外比率を高めているのに対し、鹿島は国内の建築・土木を主軸にしつつ、米国の流通倉庫など開発事業を利益の補完に使うのが型の違いです。2025年度の売上約3兆672億円のうち開発事業等が約13%で、開発の比重が大きい点も特徴です。長谷工がマンションに特化するのと対照的に、鹿島はオフィス・工場・データセンターからダムまで幅広い用途を手がけ、土木の利益率の高さ(単体売上総利益率約24.6%)が全体を支えています。
鹿島建設の会社概要(設立・本社・従業員数・売上高)
| 設立 | 1930年(創業1840年) |
|---|---|
| 本社 | 東京都港区 |
| 従業員数 | 約21,170人(連結・2026年3月末)、単体 約8,959人 |
| 売上高 | 約3兆672億円(2026年3月期) |
| 利益 | 営業利益 約2,407億円(2026年3月期) |
| 上場 | 東証プライム(1812) |
| 平均年間給与 | 約1,245万円(2026年3月期・単体) |
| 平均年齢 | 41.2歳(2026年3月期・単体) |
| 平均勤続年数 | 15.7年(2026年3月期・単体) |
| 初任給 | 大学卒 約30万円・修士 約32万円・博士 約35万円(総合職・公式採用サイト) |
| 新卒採用数 | 新卒採用 約347人(2026年4月入社・事務52人+技術295人) |
数字の基準: 2026年3月期(2025年度) 決算説明資料・有価証券報告書。連結/単体・時点は各行の表記のとおり。最新値は出典でご確認ください。
鹿島建設の事業内容 — 何を誰に売っている会社か
土木・建築の建設工事を請け負うスーパーゼネコンの一角で、発注者から工事を受注し、多くの専門工事会社をまとめて完成させるプロジェクトマネジメントが本業です。2026年3月期の連結売上高約3兆672億円のうち建設事業が約2兆6,786億円、不動産開発などの開発事業等が約3,885億円で、単体では土木約4,307億円、建築約1兆1,829億円と建築の比重が大きく、国内関係会社と海外関係会社が残りを担っています。営業利益約2,407億円のうち単体が約1,776億円で、建築工事だけでなく土木工事の利益率も高い水準です。建設プロジェクトや地域開発・都市開発のエンジニアリング、環境・廃棄物処理、公共施設の企画・建設・運営なども手がけています。
鹿島建設の収益構造(ざっくり構成)
- 建築(ビル・工場・物流):約60%(半導体工場など大型案件)
- 土木(ダム・トンネル・リニア):約25%(国土インフラを支える)
- 開発・海外:約15%
鹿島建設の将来性は? — 成長ドライバーとリスク
成長ドライバーは上で見た強み(本質は「まとめ役」、人手不足と建設DX)。リスク要因は「弱み・課題」で挙げた通りです。将来性は良い面だけで語らず、強みと弱みの両面から判断できると、面接でも一段深い企業理解として伝わります。
鹿島建設の社風・求める人物像
経営理念では「全社一体」となって「科学的合理主義と人道主義」に基づく「創造的な進歩と発展」を図り、社業の発展を通じて「社会に貢献する」ことを掲げています。創業者以来受け継がれてきた「パイオニア精神」や「人道主義と合理主義」「科学的管理方法」といった考え方を歴代の経営者が引き継ぎ、成文化したものだと公式サイトで説明しています。
社風は「合う・合わない」を測る材料であり、面接では自分の経験と会社の価値観の接点を1つ言えれば十分です。公式の行動指針や採用メッセージの言葉を、自分の言葉で言い換えて使ってください。
鹿島建設の働き方・選考フロー(勤務地・研修・ES・面接)
新卒の総合職は事務系、土木系、建築技術系、建築設計系、建築設備技術系・設計系、エンジニアリング系、環境系、機電系、数理(情報)系、開発系の職種別採用で、募集人数は350名程度(事務系50名、技術系300名)です。建築設計系と建築設備設計系は指定校推薦制です。勤務地は全国各地と海外、勤務時間は8:30~17:30(一部フレックス制度あり)で、入社時の集合研修のほか階層・職種ごとの研修や国内外留学の制度があります。
選考の日程・応募条件は年度で変わります。エントリー前に必ず公式採用サイト(出典参照)で最新情報を確認してください。
鹿島建設の面接対策 — 入社理由・志望動機の語り方
「ゼネコン=作る会社」でなく「プロジェクトを統合する会社」と捉え直せると、業界理解が一段深まるよ。
入社理由(志望動機)は、上の強み(例:本質は「まとめ役」)への共感を起点に組み立て、弱み・課題を理解した上で「それでも鹿島建設を選ぶ理由」まで添えると説得力が出ます。
鹿島建設の志望動機の例(型)
鹿島建設のライバル・競合企業
「なぜ競合ではなく鹿島建設なのか」をビジネスモデルの違いから言語化しておくと、志望動機に説得力が出ます。違いはスーパーゼネコン5社の比較まとめで一枚に整理しています。
鹿島建設のよくある質問
鹿島建設の強みは?
「本質は「まとめ役」」「人手不足と建設DX」の2つです。自社で全部作るのではなく、数百社の職人を束ねる。職人の高齢化は業界最大の課題。
鹿島建設の弱み・課題は?
建設業共通の人手不足と資材高が採算を圧迫します。大型案件は工期が長く、受注時の想定が狂うリスクを常に抱えます。
鹿島建設の入社理由(志望動機)はどう作る?
鹿島建設ならではの強み(本質は「まとめ役」、人手不足と建設DXなど)への共感を起点に、弱み・課題を理解した上で「それでも選ぶ理由」まで語ると説得力が出ます。
鹿島建設の従業員数・売上高は?
従業員数は約21,170人(連結・2026年3月末)、単体 約8,959人、売上高は約3兆672億円(2026年3月期)です(2026年3月期(2025年度) 決算説明資料・有価証券報告書ベース。詳細は本ページの会社概要と出典をご覧ください)。
鹿島建設の社風・求める人物像は?
経営理念では「全社一体」となって「科学的合理主義と人道主義」に基づく「創造的な進歩と発展」を図り、社業の発展を通じて「社会に貢献する」ことを掲げています。 詳しくは本ページの「社風・求める人物像」で解説しています。
出典・参考(一次情報)
会社概要の数字は上記の公式資料から転記しています(基準: 2026年3月期(2025年度) 決算説明資料・有価証券報告書)。ビジネスモデル解説の数字の基準: 2025年度(2026年3月期) 決算説明資料。強み・弱み・面接対策は当サイトの編集部による解説です。最終更新: 2026-09-29
※学習用に簡略化した内容で、数字はおおよそのイメージです。最新・正確な情報は各社の公式IR・採用ページをご確認ください。