大林組の強み・弱みとビジネスモデルおおばやしぐみ
スカイツリーを建てた技術力。北米でも稼ぐスーパーゼネコン。
ビジネスモデル:請負+北米展開 / 業界:不動産・建設
- 大林組とは大阪発祥のスーパーゼネコンで、国内外の建設工事、地域開発・都市開発、エンジニアリング・マネジメント・コンサルティングの受託、不動産事業を手がけています。
- 強みランドマークの施工力・高い海外比率・技術研究所の存在感
- 弱み・課題海外比率が高い分、北米の建設市況や現地の人件費・資材費の変動の影響を受けやすい構造です。
- ライバル大和ハウス工業・鹿島建設・住友不動産・大東建託
大林組とは?どうやって儲けている会社か(一言で言うと)
大阪発祥のスーパーゼネコンで、東京スカイツリーの施工で知られるんだ。ダム・トンネルなどの土木と超高層建築の両方に強く、技術研究所を核にした技術開発力が看板だよ。特徴的なのは海外比率の高さで、買収した現地企業を通じた北米の建設事業が大きな柱になっている。宇宙エレベーターの構想を大真面目に研究するなど、遊び心のある技術者集団としても有名なんだ。
「請負+北米展開」の型とは発注者から工事・設備を受注し、完成させて対価を得る型。受注残(これから作る分)が将来の売上の目安になります。
大林組の儲け方の流れ(図解を文章で)
- 国内の発注者に建築・土木を施工し、工事代金を受け取る
- 北米の発注者に現地企業を通じて施工し、工事代金を受け取る
- 技術研究所から新工法・技術を受ける
お金の入口国内の発注者からの工事代金、北米の発注者からの工事代金お金の出口図解では省略
大林組の強み — 就活生が押さえたい3つのポイント
大林組の強みは、「ランドマークの施工力」「高い海外比率」「技術研究所の存在感」の3つです。
強み1:ランドマークの施工力
スカイツリーのような前例のない構造物を実現する現場力。施工実績が最大の営業資産だよ。
強み2:高い海外比率
国内市場の縮小を見据えて北米へ。M&Aで地場の建設会社を取り込む戦略なんだ。
強み3:技術研究所の存在感
免震・ロボット施工から宇宙エレベーター構想まで。研究開発がブランドになっている会社だよ。
大林組の弱み・課題 — あえて語れると差がつく
海外比率が高い分、北米の建設市況や現地の人件費・資材費の変動の影響を受けやすい構造です。国内では担い手不足と労務費上昇が続き、請負契約ではコスト増を転嫁しづらい場面があります。過去には入札を巡る問題もあり、コンプライアンス体制の維持が継続課題とされています。
弱みを「知らない」のは危険ですが、理解した上で、それでも志望する理由まで語れれば強力な志望動機になります。逆質問の材料にもどうぞ。
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大林組のビジネスモデル図解 — お金とモノの流れ
図解をテキストで読む
- 大林組 → 国内の発注者:建築・土木を施工(モノ・商品)
- 国内の発注者 → 大林組:工事代金(お金)
- 大林組 → 北米の発注者:現地企業を通じて施工(モノ・商品)
- 北米の発注者 → 大林組:工事代金(お金)
- 技術研究所 → 大林組:新工法・技術(サービス・価値)
大林組のビジネスモデル解説 — 誰に・何を・どう儲けるか
誰に、どう届けているか
顧客は、国内でオフィス・工場・物流施設などを建てる民間企業と、ダム・トンネル・鉄道を発注する国や自治体などの公共機関、北米を中心とする海外の発注者です。海外は買収した現地建設会社を通じて受注し、2026年3月期の売上約2兆5,863億円のうち国内建築が約1兆1,387億円、海外建築が約5,079億円、国内土木が約4,266億円、海外土木が約3,360億円で、海外が3割超を占めます。不動産事業では開発物件の売却先やテナントも顧客です。
選ばれる理由(提供価値)
選ばれる理由は、東京スカイツリーのような難度の高いランドマークを完成させた施工力と、技術研究所を核にした技術開発力です。大深度トンネルや超高層、再生可能エネルギー関連の工事まで対応でき、2026年3月期は国内建築で追加・変更工事の獲得や採算の良い案件が増え、海外土木では手持ち工事が順調に進みました。北米では現地企業のブランドと人材を活かし、日本のゼネコンとして現地に根付いた体制で選ばれています。
収益源と課金の仕組み
収入は工事の請負代金が中心で、工事の進み具合に応じて計上します。2026年3月期の建設事業の売上は約2兆4,093億円で、営業利益は約1,717億円でした。受注高は約2兆8,498億円(国内建築約1兆2,009億円・海外建築約7,881億円・国内土木約4,442億円・海外土木約4,165億円)で、将来の売上の目安になります。不動産事業は開発物件の売却と賃料で売上約1,067億円・営業利益約199億円、PFIや再エネなどその他が売上約700億円です。連結の営業利益は約1,946億円(前期比約36.6%増)でした。
コスト構造 — 何にお金がかかるか
費用の大半は協力会社への外注費と資材費で、労務費と資材価格の上昇が原価を押し上げます。請負契約では契約後のコスト増を発注者に転嫁しにくいため、追加・変更工事の交渉や採算を見た受注の選別が利益を左右し、2026年3月期は施工キャパシティに見合った計画的な受注を進めました。海外では現地の人件費と為替の影響を受けます。技術研究所の研究開発費、開発事業の土地取得と建設費も費用です。
儲かり続ける理由(競争優位)
儲かり続ける理由は、国内の技術力と海外の現地基盤という2つの土台を持つことです。国内では難工事の実績が次の大型案件を呼び、2026年3月期は営業利益が前期比約36.6%増と採算改善が進みました。海外では買収した北米企業が現地の顧客と人材を持ち、日本の需要が弱い時期の補完になります。売上の3割超を海外で稼ぐ体制は、国内中心の他のゼネコンが短期間で築けるものではありません。不動産事業の物件売却益も利益の補完として機能しています。
業界内での立ち位置
同じスーパーゼネコンでも、鹿島が国内建築・土木と開発事業を主軸にするのに対し、大林組は海外建設が売上の3割超(2026年3月期)を占め、北米の現地企業を通じた事業が柱になっているのが型の違いです。国内では建築が約1兆1,387億円と土木の約2.7倍の規模で、営業利益の面でも国内建築が中心です。日揮のようなプラント専業と違い建物と土木インフラを幅広く請け負い、長谷工のような特化型とも異なる総合請負型で、海外比率の高さが個性になっています。
大林組の会社概要(設立・本社・従業員数・売上高)
| 設立 | 1936年12月(創業1892年1月) |
|---|---|
| 本社 | 東京都港区 |
| 従業員数 | 約18,031人(連結・2026年3月末)、単体 約9,472人 |
| 売上高 | 約2兆5,863億円(2026年3月期) |
| 利益 | 営業利益 約1,947億円(2026年3月期) |
| 上場 | 東証プライム(1802) |
| 平均年間給与 | 約1,239万円(2026年3月期・単体) |
| 平均年齢 | 42.0歳(2026年3月期・単体) |
| 平均勤続年数 | 15.9年(2026年3月期・単体) |
| 初任給 | 大学卒 約30万円・修士 約32万円・博士 約35万円(全国型・2026年4月実績) |
| 新卒採用数 | 新卒採用 約413人(2025年入社予定・文系52人+理系361人) |
数字の基準: 2026年3月期 決算短信・有価証券報告書。連結/単体・時点は各行の表記のとおり。最新値は出典でご確認ください。
大林組の事業内容 — 何を誰に売っている会社か
大阪発祥のスーパーゼネコンで、国内外の建設工事、地域開発・都市開発、エンジニアリング・マネジメント・コンサルティングの受託、不動産事業を手がけています。2026年3月期の売上高約2兆5,863億円のうち、国内建築が約1兆1,388億円、海外建築が約5,080億円、国内土木が約4,266億円、海外土木が約3,360億円、不動産が約1,068億円、PFIや再生可能エネルギーなどのその他が約701億円で、海外の建設事業が売上の3割超を占める点が特徴です。営業利益約1,947億円のうち国内建築が約1,041億円、国内土木が約409億円、不動産が約200億円を稼いでいます。
大林組の収益構造(ざっくり構成)
- 国内建築:約45%
- 海外(北米など):約30%(現地企業の買収で拡大)
- 国内土木:約20%
- 開発ほか:約5%
大林組の将来性は? — 成長ドライバーとリスク
成長ドライバーは上で見た強み(ランドマークの施工力、高い海外比率、技術研究所の存在感)。リスク要因は「弱み・課題」で挙げた通りです。将来性は良い面だけで語らず、強みと弱みの両面から判断できると、面接でも一段深い企業理解として伝わります。
大林組の社風・求める人物像
企業理念として「地球に優しい」リーディングカンパニーを掲げ、優れた技術による誠実なものづくりを通じて空間に新たな価値を創造すること、地球環境に配慮し良き企業市民として社会の課題解決に取り組むこと、事業に関わるすべての人々を大切にすることの3つを示しています。創業以来受け継がれてきた精神として「良く、廉く、速い」という三箴(さんしん)があり、新卒採用サイトでは「建設とは、未来をつくること」と呼びかけています。
社風は「合う・合わない」を測る材料であり、面接では自分の経験と会社の価値観の接点を1つ言えれば十分です。公式の行動指針や採用メッセージの言葉を、自分の言葉で言い換えて使ってください。
大林組の働き方・選考フロー(勤務地・研修・ES・面接)
新卒採用は建築、土木、設備、機電、事務などの職種別採用で、プレエントリー時に職種を選びます。勤務地を限定しない全国型職員と、本支店の管轄地域内に限定する拠点型職員があり、初任給は拠点型が地域ごとに設定されています。所定労働時間は8:30~17:15(7時間45分)で、新入社員研修のほか職種別若年研修、国内外留学、語学研修、社内トレーニー制度などがあります。事務は自由応募、事務以外は学校推薦制と自由応募です。
選考の日程・応募条件は年度で変わります。エントリー前に必ず公式採用サイト(出典参照)で最新情報を確認してください。
大林組の面接対策 — 入社理由・志望動機の語り方
国内建設投資の頭打ちという業界共通の課題に対し、「大林は海外比率で答えた」と各社の戦略差を語れると強いよ。
入社理由(志望動機)は、上の強み(例:ランドマークの施工力)への共感を起点に組み立て、弱み・課題を理解した上で「それでも大林組を選ぶ理由」まで添えると説得力が出ます。
大林組の志望動機の例(型)
大林組のライバル・競合企業
「なぜ競合ではなく大林組なのか」をビジネスモデルの違いから言語化しておくと、志望動機に説得力が出ます。違いはスーパーゼネコン5社の比較まとめで一枚に整理しています。
大林組のよくある質問
大林組の強みは?
「ランドマークの施工力」「高い海外比率」「技術研究所の存在感」の3つです。スカイツリーのような前例のない構造物を実現する現場力。国内市場の縮小を見据えて北米へ。免震・ロボット施工から宇宙エレベーター構想まで。
大林組の弱み・課題は?
海外比率が高い分、北米の建設市況や現地の人件費・資材費の変動の影響を受けやすい構造です。国内では担い手不足と労務費上昇が続き、請負契約ではコスト増を転嫁しづらい場面があります。過去には入札を巡る問題もあり、コンプライアンス体制の維持が継続課題とされています。
大林組の入社理由(志望動機)はどう作る?
大林組ならではの強み(ランドマークの施工力、高い海外比率、技術研究所の存在感など)への共感を起点に、弱み・課題を理解した上で「それでも選ぶ理由」まで語ると説得力が出ます。
大林組の従業員数・売上高は?
従業員数は約18,031人(連結・2026年3月末)、単体 約9,472人、売上高は約2兆5,863億円(2026年3月期)です(2026年3月期 決算短信・有価証券報告書ベース。詳細は本ページの会社概要と出典をご覧ください)。
大林組の社風・求める人物像は?
企業理念として「地球に優しい」リーディングカンパニーを掲げ、優れた技術による誠実なものづくりを通じて空間に新たな価値を創造すること、地球環境に配慮し良き企業市民として社会の課題解決に取り組むこと、事業に関わるすべての人々を大切にすることの3つを示しています。 詳しくは本ページの「社風・求める人物像」で解説しています。
出典・参考(一次情報)
会社概要の数字は上記の公式資料から転記しています(基準: 2026年3月期 決算短信・有価証券報告書)。ビジネスモデル解説の数字の基準: 2026年3月期 決算短信。強み・弱み・面接対策は当サイトの編集部による解説です。最終更新: 2026-09-29
※学習用に簡略化した内容で、数字はおおよそのイメージです。最新・正確な情報は各社の公式IR・採用ページをご確認ください。