ビジモ図鑑 › 企業一覧 › 食品・飲料

カゴメの強み・弱みとビジネスモデルかごめ

「畑は第一の工場」。種からジュースまでトマトを極める。

ビジネスモデル:トマトの垂直統合 / 業界:食品・飲料

カゴメとは?どうやって儲けている会社か(一言で言うと)

トマトケチャップ・トマトジュースの代名詞。「畑は第一の工場」という言葉どおり、トマトの種子開発から契約栽培、加工までの垂直統合が最大の強みなんだ。世界中の加工用トマト種子で高シェアを持ち、実は海外の食品企業にも種や一次加工品を売るBtoBの顔もあるよ。野菜生活100など野菜飲料も首位だよ。

「トマトの垂直統合」の型とは原料・部品から製造・販売(保守)までを自社で担う型。品質とスピードを自分で握れる反面、設備投資が重くなります。

カゴメの儲け方の流れ(図解を文章で)

  1. 品種(味と収量を設計)してもらう
  2. 契約栽培の畑に栽培支援・買取を支払い、高品質トマトを仕入れる
  3. 家庭・食品企業にケチャップ・野菜飲料・種子を届け、代金を受け取る

お金の入口家庭・食品企業からの代金お金の出口契約栽培の畑への栽培支援・買取

カゴメの強み — 就活生が押さえたい2つのポイント

カゴメの強みは、「種子を握る意味」「健康価値で単価を上げる」の2つです。

強み1:種子を握る意味

品種を押さえれば味も収量もコントロールできる。農業ビジネスの最上流だよ。

強み2:健康価値で単価を上げる

リコピン・GABAなど機能訴求で価格競争を回避。野菜を「効能」で売るんだ。

カゴメの弱み・課題 — あえて語れると差がつく

主原料トマトの調達は天候・気候変動リスクと隣り合わせ。国内野菜飲料市場は成熟しており、価格改定の影響も受けやすい構造です。

弱みを「知らない」のは危険ですが、理解した上で、それでも志望する理由まで語れれば強力な志望動機になります。逆質問の材料にもどうぞ。

PR 【無料】キャリセン就活エージェントで「それでもカゴメを選ぶ理由」を志望動機に磨き込む →

カゴメのビジネスモデル図解 — お金とモノの流れ

お金モノ・商品サービス・価値情報・データ
図解をテキストで読む

カゴメのビジネスモデル解説 — 誰に・何を・どう儲けるか

誰に、どう届けているか

国内はスーパーなどの小売店を通じた家庭用と、外食・食品メーカー向けの業務用、卸や小売店を通さず直接届ける通販(DtoC)の三つの経路です。国際事業は、米国・ポルトガル・オーストラリアなどでトマトを一次加工したペーストや、ピザソースなどの二次加工品を海外の食品企業・外食チェーンに供給するBtoBが中心です。2025年12月期の売上収益は国内加工食品が約1,573億円、国際事業が約1,298億円です。

選ばれる理由(提供価値)

選ばれる理由は、トマトの種子から畑・加工まで自社で追う品質の一貫性です。「野菜生活100」や「トマトジュース」は野菜不足を手軽に補える健康価値で選ばれ、ケチャップは家庭の定番として棚に定着しています。業務用や海外の顧客にとっては、自社の品種と契約農家に裏打ちされた安定した品質・量のトマト原料を、一次加工から二次加工まで一社でそろえられることが取引の理由になります。

収益源と課金の仕組み

売上は小売店・卸・食品企業への売り切りと、通販の直接販売です。2025年12月期の売上収益約2,943億円のうち、国内加工食品事業は飲料約842億円、食品他(ケチャップ・調味料・贈答品)約591億円、通販約140億円。国際事業はトマト他一次加工(ペーストなど)約696億円、トマト他二次加工(ピザソースなど)約636億円です。事業利益約227億円のうち国内加工食品が約155億円、国際事業が約93億円で、国際事業はトマトペーストの国際相場が下がると売上・利益が振れやすい構造です。

コスト構造 — 何にお金がかかるか

いちばんお金がかかるのは農産原料と加工工場です。国内加工食品で使う原材料の多くは海外産地からの輸入で、2026年2月には家庭用・業務用飲料を中心に価格改定を行いました。商品は1,000点超、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯にわたるため保管・輸送が重く、他の食品メーカーと共同の物流会社(F-LINE)で配送効率を上げています。国際事業はトマトペーストの市況で原価と販売価格の両方が動きます。研究開発費は約54億円(2025年12月期)です。

儲かり続ける理由(競争優位)

儲かり続ける理由は、他社が短期間では築けない「畑」の資産です。加工用トマトの種子開発と契約栽培を長年続けているため、天候や相場で揺れる原料を自社の品種と産地から確保でき、国内工場も産地の近くに置いて輸送効率を高めています。2024年に連結子会社化した米国のIngomarにより一次加工の調達基盤を厚くし、国際事業は事業利益の約41%(2025年12月期)を占めるまで育ちました。野菜飲料では健康価値を根拠づける研究の蓄積が、単価を守る力になっています。

業界内での立ち位置

同じ飲料・調味料でも、伊藤園が茶葉、キッコーマンが大豆・小麦を原料とするように、カゴメはトマトという一つの作物を種子から食卓まで垂直に持つ型です。国内はBtoCの飲料・調味料が主力ですが、国際事業は海外の食品企業に原料や中間品を売るBtoBで、消費者の目に触れない部分に売上の約4割があります(2025年12月期)。売上収益約3,250億円・事業利益約270億円を目標にする2028年計画では国際事業の二次加工を成長の中核に置き、国内メーカーの中でも海外の川上に踏み込んでいます。

カゴメの会社概要(設立・本社・従業員数・売上高)

設立1949年(創業は1899年)
本社愛知県名古屋市中区
従業員数約3,250人(連結・2025年12月末)
売上高売上収益 約2,943億円(2025年12月期)
利益営業利益 約226億円(2025年12月期)
上場東証プライム(2811)
平均年間給与約904万円(2025年12月期・単体)
平均年齢42.4歳(2025年12月期・単体)
平均勤続年数18.0年(2025年12月期・単体)
初任給(4年制大学卒) 月給 約26.2万円(2027年4月入社・総合職・公式募集要項)

数字の基準: 2025年12月期 有価証券報告書。連結/単体・時点は各行の表記のとおり。最新値は出典でご確認ください。

カゴメの事業内容 — 何を誰に売っている会社か

トマトケチャップやトマトジュース、野菜生活100などの野菜飲料を製造・販売する食品メーカーです。報告セグメントは「国内加工食品事業」と「国際事業」で、2025年12月期の売上収益は約2,943億円、営業利益は約226億円です。連結従業員約3,250人のうち国内加工食品が約1,490人、国際事業が約980人で、国際事業では米国やポルトガル、オーストラリアなどで加工用トマトの一次加工や種子の開発・販売を行い、海外の食品企業向けにトマトペーストなどを供給するBtoBの側面も持ちます。「畑は第一の工場」という言葉どおり、種子開発から契約栽培、加工までを一貫して手がける垂直統合が特徴で、国内は小売店を通じて消費者に届けるBtoCと、外食・食品メーカー向けの業務用の両方を展開しています。

カゴメの収益構造(ざっくり構成)

カゴメの将来性は? — 成長ドライバーとリスク

成長ドライバーは上で見た強み(種子を握る意味、健康価値で単価を上げる)。リスク要因は「弱み・課題」で挙げた通りです。将来性は良い面だけで語らず、強みと弱みの両面から判断できると、面接でも一段深い企業理解として伝わります。

カゴメの社風・求める人物像

企業理念は「感謝」「自然」「開かれた企業」の3つで、自然の恵みと多くの人々との出会いに感謝し、自然の恵みを活かして時代に先がけた価値を創造し、おたがいの個性・能力を認め合う開かれた企業を目指すとしています。ブランドメッセージは「自然を、おいしく、楽しく」、ビジョンは「Cultivating Nature's Potential」で、農から食にわたる技術革新をリードし、人と自然が互いを豊かにする循環を生み出し続けることを掲げています。

社風は「合う・合わない」を測る材料であり、面接では自分の経験と会社の価値観の接点を1つ言えれば十分です。公式の行動指針や採用メッセージの言葉を、自分の言葉で言い換えて使ってください。

カゴメの働き方・選考フロー(勤務地・研修・ES・面接)

勤務地は愛知・東京をはじめ全国の支店・工場のほか、米国、イタリア、ポルトガル、オーストラリア、インド、台湾、香港の海外拠点があります。新入社員研修(部門別講義、支店・工場実習)に続き、入社後3年間は毎年の基礎教育研修で一人前を目指し、キャリアプラン研修や部門別研修、選抜型研修、越境研修も用意されています。年1回の自己申告制度や社内公募制度、キャリアカウンセリングがあり、新卒は入社4年目以降に副業制度の対象になります。テレワークやフレックスタイム勤務制度もあります。

総合職は研究技術系(工場・食品安全・食健康・農業・商品開発)と事務系(営業・SCM・システム戦略推進・財務経理)に分かれた職種別募集です。選考フローはエントリー→エントリーシート提出・選考→適性検査→個人面談・グループワーク→人事部長面談→最終面談→内定と公式に案内されています。ESや面談では志望動機や学生時代の経験に加え、農と食にどう関わりたいかを自分の言葉で語れるかが問われやすいテーマです。

選考の日程・応募条件は年度で変わります。エントリー前に必ず公式採用サイト(出典参照)で最新情報を確認してください。

カゴメの面接対策 — 入社理由・志望動機の語り方

「畑は第一の工場」という言葉を引用しつつ、種子〜製品の垂直統合を説明できると印象的だよ。

入社理由(志望動機)は、上の強み(例:種子を握る意味)への共感を起点に組み立て、弱み・課題を理解した上で「それでもカゴメを選ぶ理由」まで添えると説得力が出ます。

カゴメの志望動機の例(型)

私がカゴメを志望する理由は、「種子を握る意味」という強みに惹かれたからです。特に「健康価値で単価を上げる」は、(自分の関心・経験)と重なると感じています。弱み・課題も理解した上で、(学生時代の経験)で培った(自分の強み)を、カゴメで活かしたいと考えています。空欄を自分の経験で埋めて使ってください。例文をそのまま使うより、体験を1つ具体的に添えるほうが伝わります。
PR

ここまで読み込んだ内容を「自分の言葉」にできるかは別の話です。無料の就活エージェントに一度話しておくと、企業研究で掴んだ理解が面接で通じるレベルまで整理できます。

カゴメのライバル・競合企業

カルビーキユーピー山崎製パン伊藤園ニチレイ

「なぜ競合ではなくカゴメなのか」をビジネスモデルの違いから言語化しておくと、志望動機に説得力が出ます。

カゴメのよくある質問

カゴメの強みは?

「種子を握る意味」「健康価値で単価を上げる」の2つです。品種を押さえれば味も収量もコントロールできる。リコピン・GABAなど機能訴求で価格競争を回避。

カゴメの弱み・課題は?

主原料トマトの調達は天候・気候変動リスクと隣り合わせ。国内野菜飲料市場は成熟しており、価格改定の影響も受けやすい構造です。

カゴメの入社理由(志望動機)はどう作る?

カゴメならではの強み(種子を握る意味、健康価値で単価を上げるなど)への共感を起点に、弱み・課題を理解した上で「それでも選ぶ理由」まで語ると説得力が出ます。

カゴメの従業員数・売上高は?

従業員数は約3,250人(連結・2025年12月末)、売上高は売上収益 約2,943億円(2025年12月期)です(2025年12月期 有価証券報告書ベース。詳細は本ページの会社概要と出典をご覧ください)。

カゴメの社風・求める人物像は?

企業理念は「感謝」「自然」「開かれた企業」の3つで、自然の恵みと多くの人々との出会いに感謝し、自然の恵みを活かして時代に先がけた価値を創造し、おたがいの個性・能力を認め合う開かれた企業を目指すとしています。 詳しくは本ページの「社風・求める人物像」で解説しています。

カゴメの選考フローは?

総合職は研究技術系(工場・食品安全・食健康・農業・商品開発)と事務系(営業・SCM・システム戦略推進・財務経理)に分かれた職種別募集です。 最新の日程・応募条件は公式採用サイトをご確認ください。

出典・参考(一次情報)

会社概要の数字は上記の公式資料から転記しています(基準: 2025年12月期 有価証券報告書)。ビジネスモデル解説の数字の基準: 2025年12月期 有価証券報告書。強み・弱み・面接対策は当サイトの編集部による解説です。最終更新: 2026-09-29

Xでシェア LINEで送る はてブ

※学習用に簡略化した内容で、数字はおおよそのイメージです。最新・正確な情報は各社の公式IR・採用ページをご確認ください。