高島屋の強み・弱みとビジネスモデルたかしまや
バラの包み紙の老舗百貨店。日本初の郊外SCを作った会社でもある。
ビジネスモデル:百貨店+SC運営 / 業界:小売・外食
- 高島屋とは1831年に京都で創業した老舗百貨店を中核とするグループです。
- 強み老舗のブランド力・百貨店+SCの二刀流・シンガポールの成功
- 弱み・課題百貨店事業への依存度が高く、市場の長期縮小とインバウンド需要の変動が業績を左右する構造です。
- ライバルユニクロ・しまむら・マツキヨココカラ・トリドールHD
高島屋とは?どうやって儲けている会社か(一言で言うと)
京都で生まれた老舗百貨店で、バラの包装紙で親しまれてきたんだ。日本橋店の本館は百貨店建築として初めて重要文化財になった名建築だよ。面白いのは百貨店だけの会社ではないこと。グループの東神開発は玉川高島屋S・Cという日本初の本格的な郊外型ショッピングセンターを作り、今もSC運営が安定収益の柱の1つなんだ。カードなどの金融、シンガポールをはじめとする海外店も持つ「百貨店+街づくり」の会社だよ。
「百貨店+SC運営」の型とは商品を仕入れて店やECで売り、その差額(粗利)で稼ぐ型。仕入れの強さ・PB(自社商品)・商品の回転率が利益を左右します。
高島屋の儲け方の流れ(図解を文章で)
- SC専門店テナントにSCの区画を賃貸し、賃料(安定収益)を受け取る
- 顧客・訪日客に百貨店の品ぞろえ・接客を届け、代金を受け取る
- SC専門店テナントが顧客・訪日客にSCで販売する
お金の入口SC専門店テナントからの賃料(安定収益)、顧客・訪日客からの代金お金の出口図解では省略
高島屋の強み — 就活生が押さえたい3つのポイント
高島屋の強みは、「老舗のブランド力」「百貨店+SCの二刀流」「シンガポールの成功」の3つです。
強み1:老舗のブランド力
包装紙のバラに象徴される信頼感。贈答品は「高島屋の包みで贈りたい」という指名需要があるんだ。
強み2:百貨店+SCの二刀流
波の大きい百貨店に対し、SCはテナント賃料のストック収益。この組み合わせが業績を支えるよ。
強み3:シンガポールの成功
海外店の中でもシンガポール高島屋は、現地の一等地に定着した成功例として知られているんだ。
高島屋の弱み・課題 — あえて語れると差がつく
百貨店事業への依存度が高く、市場の長期縮小とインバウンド需要の変動が業績を左右する構造です。富裕層・外商への注力は、株式市況など外部環境の影響を受けやすい面と表裏一体です。地方店の採算や、SC・金融など百貨店以外の柱をどこまで太くできるかが課題とされています。
弱みを「知らない」のは危険ですが、理解した上で、それでも志望する理由まで語れれば強力な志望動機になります。逆質問の材料にもどうぞ。
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高島屋のビジネスモデル図解 — お金とモノの流れ
図解をテキストで読む
- 高島屋グループ → SC専門店テナント:SCの区画を賃貸(サービス・価値)
- SC専門店テナント → 高島屋グループ:賃料(安定収益)(お金)
- 高島屋グループ → 顧客・訪日客:百貨店の品ぞろえ・接客(モノ・商品)
- 顧客・訪日客 → 高島屋グループ:代金(お金)
- SC専門店テナント → 顧客・訪日客:SCで販売(モノ・商品)
高島屋のビジネスモデル解説 — 誰に・何を・どう儲けるか
誰に、どう届けているか
お客さまは3層あります。百貨店の売場で買う国内の顧客と訪日客(日本橋・新宿・横浜・大阪・京都など、海外はシンガポールや上海、ホーチミン)、SCに出店する専門店テナント、そしてカード会員です。2026年2月期の営業収益約4,924億円のうち国内百貨店業が約3,039億円(約62%)、海外百貨店業が約343億円、国内商業開発業が約418億円、金融業が約207億円、内装工事の建装業が約332億円です。
選ばれる理由(提供価値)
選ばれる理由は、老舗百貨店としての信頼と、贈答や外商(富裕層向けの担当営業)を含めた接客の質です。2026年2月期は前年の円安による訪日客需要の反動で売上高が減った一方、国内顧客の売上は既存店で前年を上回り、ラグジュアリーブランドが伸びました。SC事業では玉川髙島屋S.C.のように百貨店と専門店を組み合わせ、街として人を集める場をつくっています。
収益源と課金の仕組み
お金の入り方は事業ごとに違います。百貨店は商品を売った代金(2026年2月期の売上高約4,020億円)が中心で、SC運営はテナントからの歩合家賃やクレジット手数料、金融はカードの手数料と年会費、建装は内装工事の請負代金です。営業収益全体の約62%は国内百貨店業ですが、営業利益約535億円のうち国内百貨店業は約249億円で半分弱にとどまり、海外百貨店業(約85億円)、国内商業開発業(約66億円)、海外商業開発業(約58億円)、金融業(約56億円)が残りを稼いでいます。
コスト構造 — 何にお金がかかるか
百貨店は売上原価(2026年2月期に約1,928億円、売上高の約48%)が最大の費用ですが、粗利率が低いブランド品の比率が上がると利益が薄くなります。販管費約2,461億円の中身は給料手当約665億円、減価償却費約338億円、配送費・作業費約326億円、不動産賃借料約236億円などで、大型店を維持する固定費が重い型です。SC事業では施設の運営委託費や改装投資がかかります。
儲かり続ける理由(競争優位)
儲かり続ける理由は、一等地の大型店とSCという不動産を長く持ち、テナント賃料や金融という百貨店以外の収益を重ねてきたことです。営業利益率でみると国内百貨店業は約8%(2026年2月期)ですが、海外商業開発業は約37%、金融業は約27%、海外百貨店業は約25%と高く、街づくりで集めた人の流れをカードや賃料で回収する仕組みが利益の厚みをつくっています。老舗のブランドと外商の顧客基盤は短期間では築けません。
業界内での立ち位置
同じ百貨店でも、多くの同業は店頭販売への依存度が高い型です。高島屋は東神開発が運営するSC(国内商業開発業の営業収益約418億円、2026年2月期)と、シンガポールで百貨店とSCの両方を持つ海外事業、カード中心の金融業を組み合わせており、営業利益の半分超を国内百貨店以外で稼ぐ構造です。2027年秋にはハノイで百貨店を核にした複合ビルの開業を計画しています。
高島屋の会社概要(設立・本社・従業員数・売上高)
| 設立 | 1919年8月(創業は1831年) |
|---|---|
| 本社 | 大阪府大阪市中央区 |
| 従業員数 | 約6,500人(連結・2026年2月末、ほか臨時従業員 年平均約7,400人) |
| 売上高 | 営業収益 約4,924億円(2026年2月期) |
| 利益 | 営業利益 約535億円(2026年2月期) |
| 上場 | 東証プライム(8233) |
| 平均年間給与 | 約792万円(2026年2月期・単体) |
| 平均年齢 | 49.3歳(2026年2月期・単体) |
| 平均勤続年数 | 25.3年(2026年2月期・単体) |
| 初任給 | (総合職) 基本給27万円(2027年度新卒採用の募集要項・公式採用サイト) |
数字の基準: 2026年2月期 有価証券報告書。連結/単体・時点は各行の表記のとおり。最新値は出典でご確認ください。
高島屋の事業内容 — 何を誰に売っている会社か
1831年に京都で創業した老舗百貨店を中核とするグループです。報告セグメントは6つで、2026年2月期の営業収益は、日本橋・新宿・横浜・大阪・京都などの店舗を運営する国内百貨店業が約3,039億円と最大です。ほかにシンガポールや上海、ホーチミンなどで百貨店を営む海外百貨店業(約343億円)、東神開発が「玉川髙島屋S.C.」などのショッピングセンターを運営する国内商業開発業(約418億円)、海外商業開発業(約157億円)、カードなどを扱う金融業(約207億円)、髙島屋スペースクリエイツがホテルや商業施設の内装を手がける建装業(約332億円)があります。百貨店の売場だけでなく、SC運営や金融、内装といった事業を組み合わせて利益を上げているのが特徴で、グループ全体の営業利益約535億円のうち約半分を国内百貨店業以外で稼いでいます。創業200年を迎える2031年に向けて「グループのシームレス化」による街づくり戦略を進めています。
高島屋の収益構造(ざっくり構成)
- 百貨店:約75%(日本橋・大阪・横浜など)
- SC運営(東神開発など):約10%(賃料の安定収益)
- 金融:約5%
- 海外・その他:約10%
高島屋の将来性は? — 成長ドライバーとリスク
成長ドライバーは上で見た強み(老舗のブランド力、百貨店+SCの二刀流、シンガポールの成功)。リスク要因は「弱み・課題」で挙げた通りです。将来性は良い面だけで語らず、強みと弱みの両面から判断できると、面接でも一段深い企業理解として伝わります。
高島屋の社風・求める人物像
経営理念に「いつも、人から。」を掲げ、この考え方が「誰一人取り残さない」社会の実現と強く結び付くと有価証券報告書で説明しています。採用サイトでは、一人ひとりの個性と意欲を尊重した人材育成を目指すとしており、毎年配属の希望を伝えられる自己申告制度、年2回の公募に手を挙げられるオープンエントリー制度、自らの意思で異動を宣言できるFA制度、海外店舗での派遣研修など、社員が自分でキャリアを描ける仕組みを整えています。
社風は「合う・合わない」を測る材料であり、面接では自分の経験と会社の価値観の接点を1つ言えれば十分です。公式の行動指針や採用メッセージの言葉を、自分の言葉で言い換えて使ってください。
高島屋の働き方・選考フロー(勤務地・研修・ES・面接)
総合職は入社後、販売をはじめとする売場運営の知識やスキルを身につけ、その後は本人の希望や適性をふまえたジョブローテーションで、マネジャー、バイヤー、企画宣伝、広報、財務、EC事業、海外事業などの職務を経験します。主な勤務地は日本橋店・新宿店・横浜店・玉川店・大阪店・京都店など関東・関西の各店舗です。年間休日は122日で、年2回の10日連休の制度があります。
公式採用サイトによると、2027年度の総合職採用は、エントリーシートの提出と会社説明会動画の視聴を、第1クール(3月末)・第2クール(4月末)などの期限までに行う形式でした(両クールの併願は不可)。2028年度の新卒採用は決定次第告知するとしています。卒業後3年以内の既卒者も対象です。
選考の日程・応募条件は年度で変わります。エントリー前に必ず公式採用サイト(出典参照)で最新情報を確認してください。
高島屋の面接対策 — 入社理由・志望動機の語り方
同じ百貨店でも「旗艦店特化の三越伊勢丹、SC・金融も持つ高島屋」と戦略の違いを対比すると理解の深さが出るよ。
入社理由(志望動機)は、上の強み(例:老舗のブランド力)への共感を起点に組み立て、弱み・課題を理解した上で「それでも高島屋を選ぶ理由」まで添えると説得力が出ます。
高島屋の志望動機の例(型)
高島屋のライバル・競合企業
ユニクロしまむらマツキヨココカラトリドールHDFOOD & LIFE COMPANIES
「なぜ競合ではなく高島屋なのか」をビジネスモデルの違いから言語化しておくと、志望動機に説得力が出ます。
高島屋のよくある質問
高島屋の強みは?
「老舗のブランド力」「百貨店+SCの二刀流」「シンガポールの成功」の3つです。包装紙のバラに象徴される信頼感。波の大きい百貨店に対し、SCはテナント賃料のストック収益。海外店の中でもシンガポール高島屋は、現地の一等地に定着した成功例として知られているんだ。
高島屋の弱み・課題は?
百貨店事業への依存度が高く、市場の長期縮小とインバウンド需要の変動が業績を左右する構造です。富裕層・外商への注力は、株式市況など外部環境の影響を受けやすい面と表裏一体です。地方店の採算や、SC・金融など百貨店以外の柱をどこまで太くできるかが課題とされています。
高島屋の入社理由(志望動機)はどう作る?
高島屋ならではの強み(老舗のブランド力、百貨店+SCの二刀流、シンガポールの成功など)への共感を起点に、弱み・課題を理解した上で「それでも選ぶ理由」まで語ると説得力が出ます。
高島屋の従業員数・売上高は?
従業員数は約6,500人(連結・2026年2月末、ほか臨時従業員 年平均約7,400人)、売上高は営業収益 約4,924億円(2026年2月期)です(2026年2月期 有価証券報告書ベース。詳細は本ページの会社概要と出典をご覧ください)。
高島屋の社風・求める人物像は?
経営理念に「いつも、人から。 詳しくは本ページの「社風・求める人物像」で解説しています。
高島屋の選考フローは?
公式採用サイトによると、2027年度の総合職採用は、エントリーシートの提出と会社説明会動画の視聴を、第1クール(3月末)・第2クール(4月末)などの期限までに行う形式でした(両クールの併願は不可)。 最新の日程・応募条件は公式採用サイトをご確認ください。
出典・参考(一次情報)
会社概要の数字は上記の公式資料から転記しています(基準: 2026年2月期 有価証券報告書)。ビジネスモデル解説の数字の基準: 2026年2月期 有価証券報告書。強み・弱み・面接対策は当サイトの編集部による解説です。最終更新: 2026-09-29
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