富士通の強み・弱みとビジネスモデルふじつう
国内ITサービス首位。「モノ売り」を捨ててDX企業に変身中。
ビジネスモデル:ITサービスモデル / 業界:IT・ネット
- 富士通とは官公庁・金融機関・製造業など幅広い顧客に、システムの企画・開発・運用からコンサルティング、クラウドまでを提供する国内最大級のITサービス企業です。
- 強み社会インフラのSI・祖業も切る変革
- 弱み・課題労働集約的なSI(システム開発)体質からの脱却が長年のテーマ。
- ライバルサイボウズ・オービック・Sansan・サービスナウ
富士通とは?どうやって儲けている会社か(一言で言うと)
官公庁や銀行の基幹システムを支える、国内ITサービスの最大手。かつては携帯もパソコンも半導体も作っていたけど、次々と切り離してITサービスに集中したんだ。スパコン「富岳」の技術力を持ちつつ、Uvanceブランドで「課題解決型」のコンサル・サービス企業への転換を進めているよ。
富士通の儲け方の流れ(図解を文章で)
- 協力会社に外注費を支払い、開発力を受ける
- 官公庁・金融に基幹システム構築・運用を提供し、開発費+運用料(長期)を受け取る
- 企業にUvance(DX支援)を提供し、フィーを受け取る
お金の入口官公庁・金融からの開発費+運用料(長期)、企業からのフィーお金の出口協力会社への外注費
富士通の強み — 就活生が押さえたい2つのポイント
富士通の強みは、「社会インフラのSI」「祖業も切る変革」の2つです。
強み1:社会インフラのSI
銀行・年金・空港などの巨大システムを長期運用。地味だけど止まると社会が止まる仕事だよ。
強み2:祖業も切る変革
パソコン・携帯・半導体を売却してサービスへ集中。「何をやめるか」の意思決定を学べるんだ。
富士通の弱み・課題 — あえて語れると差がつく
労働集約的なSI(システム開発)体質からの脱却が長年のテーマ。国産クラウドやコンサル型への転換を進めていますが、海外ITサービスの収益性も課題です。
弱みを「知らない」のは危険ですが、理解した上で、それでも志望する理由まで語れれば強力な志望動機になります。逆質問の材料にもどうぞ。
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富士通のビジネスモデル図解 — お金とモノの流れ
図解をテキストで読む
- 協力会社 → 富士通:開発力(サービス・価値)
- 富士通 → 協力会社:外注費(お金)
- 富士通 → 官公庁・金融:基幹システム構築・運用(サービス・価値)
- 官公庁・金融 → 富士通:開発費+運用料(長期)(お金)
- 富士通 → 企業:Uvance(DX支援)(サービス・価値)
- 企業 → 富士通:フィー(お金)
富士通のビジネスモデル解説 — 誰に・何を・どう儲けるか
誰に、どう届けているか
官公庁・金融機関・製造業など国内の大企業が中心の法人向け(BtoB)です。柱のサービスソリューションの売上収益約2兆3,469億円のうち、国内が約1兆7,717億円(約75%)、海外が約5,752億円(2025年度)です。自社の営業・SEが顧客に入り込み、開発の一部を協力会社に委ねる体制で、国内SEは約3万人と多数の協力会社で案件を回しています(2025年度)。
選ばれる理由(提供価値)
選ばれる理由は、止まると社会が困る基幹システムを長年支えてきた実績と、要件整理からシステム構築、運用まで一括で任せられる体制です。近年は業種横断の「Fujitsu Uvance」で、個別開発ではなく共通の解決策を組み合わせて提供する形に変えており、Uvanceの売上は約7,093億円(2025年度、前年比約47%増)、古いシステムを刷新するモダナイゼーションは約2,497億円(同約24%増)に伸びています。
収益源と課金の仕組み
2026年3月期の売上収益は約3兆5,030億円です。サービスソリューションが約2兆3,469億円(約67%)、サーバーやネットワーク機器のハードウェアソリューションが約1兆98億円(約29%)、パソコンなどのユビキタスソリューションが約2,298億円(2025年度)でした。お金の入り方は、システム開発を請け負って納品時に受け取る開発費と、稼働後に毎月受け取る運用・保守料、そして機器の売り切りと保守料の組み合わせです。営業利益は約3,483億円(2026年3月期、前期比約31%増)でした。
コスト構造 — 何にお金がかかるか
SIはSEと協力会社の人件費が費用の中心で、売上原価は約2兆2,561億円(原価率約64%)、販管費は約8,867億円(2026年3月期)です。事業ごとの調整後営業利益率はサービスソリューションが約15.4%、ハードウェアソリューションが約6.6%、ユビキタスソリューションが約16.9%(2025年度)で、サービスに軸を移すほど全体の利益率が上がる構造です。
儲かり続ける理由(競争優位)
儲かり続ける理由は、官公庁や銀行の基幹システムは一度作ると数十年単位で使われ、作った会社が運用・更改も担いやすいという切り替えコストの高さです。加えてUvanceのように共通の部品を使い回す割合を増やすことで、案件ごとの一からの開発より採算が良くなり、サービスソリューションの調整後営業利益率は約12.9%から約15.4%(2024年度から2025年度)へ上がりました。
業界内での立ち位置
同じ国内の大手ITでも、NTTデータグループが海外売上を過半に育て、NECや日立がハードやインフラ機器を抱えたまま進むのに対し、富士通は携帯・半導体・パソコンの一部を切り離してサービスへ純化する道を選びました。その結果、売上の約67%がサービスソリューション、さらにその約75%が国内(2025年度)という、国内サービスに厚い型になっています。
富士通の会社概要(設立・本社・従業員数・売上高)
| 設立 | 1935年6月 |
|---|---|
| 本社 | 神奈川県川崎市中原区 |
| 従業員数 | 約99,000人(連結・2026年3月末) |
| 売上高 | 約3.5兆円(2026年3月期) |
| 利益 | 営業利益 約3,483億円(2026年3月期) |
| 上場 | 東証プライム(6702) |
| 平均年間給与 | 約929万円(2025年3月期・単体) |
| 平均年齢 | 43.1歳(2025年3月期・単体) |
| 平均勤続年数 | 18.2年(2025年3月期・単体) |
| 初任給 | 月額 約29.4万〜31.5万円(2027年卒募集要項・公式採用サイト) |
数字の基準: 2026年3月期 決算短信・2025年3月期 有価証券報告書。連結/単体・時点は各行の表記のとおり。最新値は出典でご確認ください。
富士通の事業内容 — 何を誰に売っている会社か
官公庁・金融機関・製造業など幅広い顧客に、システムの企画・開発・運用からコンサルティング、クラウドまでを提供する国内最大級のITサービス企業です。2026年3月期の売上収益約3.5兆円の内訳(外部収益)は、DXコンサルティングやシステムインテグレーション、業種横断ソリューション「Fujitsu Uvance」などの「サービスソリューション」が約2.3兆円と中心で、サーバー・ストレージなどの販売と保守を行う「ハードウェアソリューション」が約9,300億円、パソコンなどの「ユビキタスソリューション」が約2,300億円です。携帯電話や半導体などのハードウェア事業を切り離し、サービス中心へ事業構造を転換してきたことで、営業利益は約3,483億円と前期比約31%増となりました。海外にも約50カ国で事業を展開しています。
富士通の収益構造(ざっくり構成)
- サービスソリューション:約60%(SI・コンサル・クラウド)
- ハード(サーバー・ネットワーク):約30%
- デバイスほか:約10%
富士通の将来性は? — 成長ドライバーとリスク
成長ドライバーは上で見た強み(社会インフラのSI、祖業も切る変革)。リスク要因は「弱み・課題」で挙げた通りです。将来性は良い面だけで語らず、強みと弱みの両面から判断できると、面接でも一段深い企業理解として伝わります。
富士通の社風・求める人物像
パーパスは「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」で、行動の拠り所として「Fujitsu Way」を定めています。求める人材像は「富士通のパーパスに共感し、自らのパーパスと重ね合わせて未来を描き、挑戦していく方。周囲と信頼を構築し、共感を引き出し合いながら進められる方」です。働き方では「Work Your Way」を掲げ、コアタイムなしのフレックス勤務、時間や場所にとらわれない働き方、ドレスコードの自由化などを公式採用サイトで紹介しています。
社風は「合う・合わない」を測る材料であり、面接では自分の経験と会社の価値観の接点を1つ言えれば十分です。公式の行動指針や採用メッセージの言葉を、自分の言葉で言い換えて使ってください。
富士通の働き方・選考フロー(勤務地・研修・ES・面接)
新卒採用は「JOBマッチングコース」が中心で、求人ごとに応募し、内定時に配属先職場・職種を約束する仕組みです。募集職種はソリューションエンジニア、セールス、コンサルタント、データサイエンティスト、インフラエンジニア、研究開発、デザイナー、コーポレートなど。勤務地は川崎・東京・大阪など国内外の事業所です。年間休日は126日(2025年度)です。
希望する求人に履歴書・エントリーシート・成績を提出して応募し、適性検査、書類審査、人事による一次面接、配属先職場の面接官による二次面接、最終面接という流れです。2027年卒採用では応募受付を月ごとのターム制(第1〜第7ターム)で行いました。応募前にマイページ登録と応募マニュアルの確認が必要です。
選考の日程・応募条件は年度で変わります。エントリー前に必ず公式採用サイト(出典参照)で最新情報を確認してください。
富士通の面接対策 — 入社理由・志望動機の語り方
SIer業界の多重下請け構造と、内製化・クラウド化の波をどう見るか、自分の意見を持って臨もう。
入社理由(志望動機)は、上の強み(例:社会インフラのSI)への共感を起点に組み立て、弱み・課題を理解した上で「それでも富士通を選ぶ理由」まで添えると説得力が出ます。
富士通の志望動機の例(型)
富士通のライバル・競合企業
サイボウズオービックSansanサービスナウマネーフォワード
「なぜ競合ではなく富士通なのか」をビジネスモデルの違いから言語化しておくと、志望動機に説得力が出ます。違いは総合電機7社の比較まとめで一枚に整理しています。
富士通のよくある質問
富士通の強みは?
「社会インフラのSI」「祖業も切る変革」の2つです。銀行・年金・空港などの巨大システムを長期運用。パソコン・携帯・半導体を売却してサービスへ集中。
富士通の弱み・課題は?
労働集約的なSI(システム開発)体質からの脱却が長年のテーマ。国産クラウドやコンサル型への転換を進めていますが、海外ITサービスの収益性も課題です。
富士通の入社理由(志望動機)はどう作る?
富士通ならではの強み(社会インフラのSI、祖業も切る変革など)への共感を起点に、弱み・課題を理解した上で「それでも選ぶ理由」まで語ると説得力が出ます。
富士通の従業員数・売上高は?
従業員数は約99,000人(連結・2026年3月末)、売上高は約3.5兆円(2026年3月期)です(2026年3月期 決算短信・2025年3月期 有価証券報告書ベース。詳細は本ページの会社概要と出典をご覧ください)。
富士通の社風・求める人物像は?
パーパスは「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」で、行動の拠り所として「Fujitsu Way」を定めています。 詳しくは本ページの「社風・求める人物像」で解説しています。
富士通の選考フローは?
希望する求人に履歴書・エントリーシート・成績を提出して応募し、適性検査、書類審査、人事による一次面接、配属先職場の面接官による二次面接、最終面接という流れです。 最新の日程・応募条件は公式採用サイトをご確認ください。
出典・参考(一次情報)
- プロフィール(公式)
- 2026年3月期 決算短信
- 有価証券報告書 2025年3月期(第125期)
- 新卒採用 募集要項(公式)
- 新卒採用 応募コース・選考フロー(公式)
- 新卒採用 Message(公式)
- 2026年3月期 決算短信(TDnet)
- 2025年度 決算概要(TDnet)
- 決算短信・決算説明会(公式IR)
会社概要の数字は上記の公式資料から転記しています(基準: 2026年3月期 決算短信・2025年3月期 有価証券報告書)。ビジネスモデル解説の数字の基準: 2026年3月期 決算短信・2025年度 決算概要(公式IR)。強み・弱み・面接対策は当サイトの編集部による解説です。最終更新: 2026-09-29
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