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第一三共の強み・弱みとビジネスモデルだいいちさんきょう

「狙い撃ち」のがん治療薬ADCで世界をリードする研究開発企業。

ビジネスモデル:新薬(がん特化)モデル / 業界:医薬・ヘルスケア

第一三共とは?どうやって儲けている会社か(一言で言うと)

ミサイルのようにがん細胞だけを狙い撃つADC(抗体薬物複合体)という技術で世界の先頭を走る会社。主力薬エンハーツは英アストラゼネカと提携して世界展開。自社技術を他社に「ライセンス」して開発費と販売網を分担してもらうのも製薬の定石だよ。

「新薬(がん特化)モデル」の型とは巨額の研究開発で新薬を生み、特許が守る期間に高い利益を得る型。特許切れ(パテントクリフ)までに次の薬を出し続ける必要があります。

第一三共の儲け方の流れ(図解を文章で)

  1. 自社研究所に研究開発投資を支払い、ADC技術・新薬候補を受ける
  2. アストラゼネカに共同開発・販売権を提供し、契約金・ロイヤリティを受け取る
  3. 医療機関にエンハーツなどを届け、薬剤費を受け取る

お金の入口アストラゼネカからの契約金・ロイヤリティ、医療機関からの薬剤費お金の出口自社研究所への研究開発投資

第一三共の強み — 就活生が押さえたい2つのポイント

第一三共の強みは、「技術プラットフォーム」「提携で世界と戦う」の2つです。

強み1:技術プラットフォーム

ADCという「型」を持つと、そこから新薬を連続で生み出せる。1発屋にならない仕組みだよ。

強み2:提携で世界と戦う

巨大な海外勢と組み、契約金・ロイヤリティを受け取りながら共同開発。賢い戦い方なんだ。

第一三共の弱み・課題 — あえて語れると差がつく

成長がADC(がん治療薬)領域に集中し、提携先との協業条件と開発の成否に業績がかかります。特許切れへの備えも常に必要です。

弱みを「知らない」のは危険ですが、理解した上で、それでも志望する理由まで語れれば強力な志望動機になります。逆質問の材料にもどうぞ。

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第一三共のビジネスモデル図解 — お金とモノの流れ

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第一三共のビジネスモデル解説 — 誰に・何を・どう儲けるか

誰に、どう届けているか

お客さまは世界の医療機関と患者さんで、医薬品卸を通じて薬を届け、MRが医師に情報提供します。2026年3月期の売上収益約2兆1,230億円の地域別では、米国が約7,494億円(約35%)、日本が約5,801億円(約27%)、欧州が約4,974億円(約23%)、その他が約2,962億円です。がん製品は米欧の自社ユニットが売り、中国などではライセンス先を通じて届けます。国内ではロキソニンなどのヘルスケア製品も薬局・ドラッグストアに売ります。

選ばれる理由(提供価値)

選ばれる理由は、抗体に薬物を結合させてがん細胞に届けるADC「DXd」技術で生まれたエンハーツとダトロウェイです。従来の治療で効かなくなった患者さんにも効果が示され、乳がん・胃がん・肺がんなど適応が広がり続けることが、医師にとっての価値です。提携先のアストラゼネカにとっては、自社に無い技術の薬を世界で売れることが価値で、開発費と利益を分け合う代わりに販売網を提供しています。

収益源と課金の仕組み

収入は医薬品の販売と、提携先からの一時金・マイルストンです。2026年3月期の売上収益約2兆1,230億円のうち、エンハーツが約8,195億円(約39%)、抗凝固剤エドキサバン(リクシアナ)が約3,677億円(約17%)です。ユニット別では、欧米でがん製品を売るオンコロジービジネスユニットが約6,088億円、日本が約4,858億円、欧州の非がん製品が約2,766億円、中国・中南米などASCAが約2,510億円、米国の注射剤事業アメリカンリージェントが約1,822億円です。エンハーツはアストラゼネカと利益を分け合う契約です。

コスト構造 — 何にお金がかかるか

重いのは研究開発と提携先への利益分配です。2026年3月期(コアベース)の売上原価は約4,413億円(売上の約21%)、販売費及び一般管理費は約8,596億円(約40%)で、この中にアストラゼネカとのプロフィット・シェアの費用が含まれます。研究開発費は約4,621億円(約22%)と高く、5つのDXd ADCへの投資が中心です。コア営業利益は約3,600億円(約17%)でしたが、一過性費用で営業利益は約2,291億円にとどまりました。

儲かり続ける理由(競争優位)

儲かり続ける理由は、一つの薬ではなく「ADCを作る技術基盤」を持つことです。同じDXd技術で標的の違う候補を次々に作れるため、エンハーツの特許が切れる前に後続が並びます。世界販売はアストラゼネカや米メルクとの提携で広げ、自社だけでは届かない国と適応を短期間で押さえました。適応拡大のたびに売上が積み上がるがん領域の性質と、ADCの複雑な製造を自社と委託先で量産できる体制が、他社が追いつきにくい差になっています。

業界内での立ち位置

同じ国内製薬大手でも、アステラスや武田薬品が複数の手段(モダリティ)と領域に分散するのに対し、第一三共はがん領域とADCという基盤技術に集中し、売上の約39%(2026年3月期)をエンハーツ1剤が占める集中型です。中外がロシュに世界販売を委ねる型に近い面もありますが、第一三共は米欧に自社の販売ユニットを持ち、提携先と利益を折半しながら自らも売る点が違います。2035年に向けてがん領域でグローバル上位を目指す戦略で、開発の成否と提携条件が業績を左右します。

第一三共の会社概要(設立・本社・従業員数・売上高)

設立2005年9月(三共と第一製薬の経営統合により設立)
本社東京都中央区
従業員数約2.02万人(連結・2026年3月末)
売上高約2兆1,230億円(2026年3月期・売上収益)
利益営業利益 約2,291億円(2026年3月期、コア営業利益は約3,600億円)
上場東証プライム(4568)
平均年間給与約1,098万円(2026年3月期・単体)
平均年齢45.0歳(2026年3月期・単体)
平均勤続年数19.9年(2026年3月期・単体)
初任給(学士4年制) 360,500円(2026年4月予定・公式採用サイト)

数字の基準: 2026年3月期 有価証券報告書。連結/単体・時点は各行の表記のとおり。最新値は出典でご確認ください。

第一三共の事業内容 — 何を誰に売っている会社か

三共と第一製薬が2005年に経営統合して生まれた製薬会社で、医療用医薬品の研究開発・製造・販売を行う医薬品事業の単一セグメントです。強みは、抗体に薬物を結合させてがん細胞に届ける抗体薬物複合体「DXd ADC」の技術で、HER2を標的とするエンハーツと、ダトロウェイが上市済みです。2026年3月期の売上収益は約2兆1,230億円で、エンハーツなどの伸長とダトロウェイの売上寄与、円安の影響で増収となりました。エンハーツはアストラゼネカと提携して世界で展開しており、利益を分け合うプロフィット・シェアの費用も計上しています。営業利益は製造委託先への損失補償などの一過性費用を計上したため約2,291億円でした。2035年に向けて、DXd ADCの製品価値を最大化してグローバルトップ5のがん領域企業になることを目指しています。

第一三共の収益構造(ざっくり構成)

第一三共の将来性は? — 成長ドライバーとリスク

成長ドライバーは上で見た強み(技術プラットフォーム、提携で世界と戦う)。リスク要因は「弱み・課題」で挙げた通りです。将来性は良い面だけで語らず、強みと弱みの両面から判断できると、面接でも一段深い企業理解として伝わります。

第一三共の社風・求める人物像

社員一人ひとりがグローバルな視野で考え行動し、患者さんや社会に貢献するための企業文化「One DS Culture」を掲げ、行動の指針となる3つのCore Valuesと、実践すべき行動様式としての3つのCore Behaviorsを定めています。Core Behaviorsの一つは「Be Inclusive & Embrace Diversity」です。採用サイトでは「世界に『願い』がある限り、私たちは挑み続ける。」を掲げ、病を治したいという世界の願いに医薬品で応えることを使命としています。

社風は「合う・合わない」を測る材料であり、面接では自分の経験と会社の価値観の接点を1つ言えれば十分です。公式の行動指針や採用メッセージの言葉を、自分の言葉で言い換えて使ってください。

第一三共の働き方・選考フロー(勤務地・研修・ES・面接)

2027年度新卒は研究職、データサイエンス、開発職、メディカルアフェアーズ、ファーマコビジランス・薬事職、コーポレートスタッフ、生産技術職などの職種別に募集し、文系・理系や最終学歴によって応募できる職種が異なります。卒業後3年以内の既卒者も対象です。勤務地は本社および全国の各事業所です。

選考の日程・応募条件は年度で変わります。エントリー前に必ず公式採用サイト(出典参照)で最新情報を確認してください。

第一三共の面接対策 — 入社理由・志望動機の語り方

「なぜ提携するのか(開発費・販売網・リスクの分担)」を語れると、製薬ビジネスの理解度を示せるよ。

入社理由(志望動機)は、上の強み(例:技術プラットフォーム)への共感を起点に組み立て、弱み・課題を理解した上で「それでも第一三共を選ぶ理由」まで添えると説得力が出ます。

第一三共の志望動機の例(型)

私が第一三共を志望する理由は、「技術プラットフォーム」という強みに惹かれたからです。特に「提携で世界と戦う」は、(自分の関心・経験)と重なると感じています。弱み・課題も理解した上で、(学生時代の経験)で培った(自分の強み)を、第一三共で活かしたいと考えています。空欄を自分の経験で埋めて使ってください。例文をそのまま使うより、体験を1つ具体的に添えるほうが伝わります。
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ここまで読み込んだ内容を「自分の言葉」にできるかは別の話です。無料の就活エージェントに一度話しておくと、企業研究で掴んだ理解が面接で通じるレベルまで整理できます。

第一三共のライバル・競合企業

中外製薬アステラス製薬ジョンソン・エンド・ジョンソンノボノルディスク武田薬品工業

「なぜ競合ではなく第一三共なのか」をビジネスモデルの違いから言語化しておくと、志望動機に説得力が出ます。違いは製薬会社6社の比較まとめで一枚に整理しています。

第一三共のよくある質問

第一三共の強みは?

「技術プラットフォーム」「提携で世界と戦う」の2つです。ADCという「型」を持つと、そこから新薬を連続で生み出せる。巨大な海外勢と組み、契約金・ロイヤリティを受け取りながら共同開発。

第一三共の弱み・課題は?

成長がADC(がん治療薬)領域に集中し、提携先との協業条件と開発の成否に業績がかかります。特許切れへの備えも常に必要です。

第一三共の入社理由(志望動機)はどう作る?

第一三共ならではの強み(技術プラットフォーム、提携で世界と戦うなど)への共感を起点に、弱み・課題を理解した上で「それでも選ぶ理由」まで語ると説得力が出ます。

第一三共の従業員数・売上高は?

従業員数は約2.02万人(連結・2026年3月末)、売上高は約2兆1,230億円(2026年3月期・売上収益)です(2026年3月期 有価証券報告書ベース。詳細は本ページの会社概要と出典をご覧ください)。

第一三共の社風・求める人物像は?

社員一人ひとりがグローバルな視野で考え行動し、患者さんや社会に貢献するための企業文化「One DS Culture」を掲げ、行動の指針となる3つのCore Valuesと、実践すべき行動様式としての3つのCore Behaviorsを定めています。 詳しくは本ページの「社風・求める人物像」で解説しています。

出典・参考(一次情報)

会社概要の数字は上記の公式資料から転記しています(基準: 2026年3月期 有価証券報告書)。ビジネスモデル解説の数字の基準: 2026年3月期 有価証券報告書。強み・弱み・面接対策は当サイトの編集部による解説です。最終更新: 2026-09-29

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※学習用に簡略化した内容で、数字はおおよそのイメージです。最新・正確な情報は各社の公式IR・採用ページをご確認ください。